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Book アーカイブ

2006
Dec
17
キッチン

ああ、やっと読みましたよ。
ずっと読みたいと思っていた本。キッチン。

すっごい読みやすい。
実は、吉本ばななさんの本を初めて読みました。
学生時代、ゼミ内でよく話が出たり、友達で吉本ばななさんが好きな人が
多かったり、卒論でも扱っている方もいたので、ずっと読みたいと思っていました。
キッチンはいいとよく聞くので、その頃から読みたいと思ってて・・・

う〜ん・・・良かった。他の本も読んでみようと思わされました。
やっぱり、著者が女性の方だからか、色んな所で共感というか、感動というか
そういうものが多かった。しっくりくるというか。
綺麗ですね。内容の感想は難しいな。胸が痛くなる場面が多かったです。

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キッチン

2006
Dec
22
High and Dry(はつ恋)

「キッチン」に続き、「High and Dry」読みました。
こちらは、よしもとばななさんなので、改名後ですね。
これも、好きでした。この本は、ほんわかしているなぁ。
ただ、主人公が14歳の設定なのだけれど、こんな14歳いるのかってくらい
大人だし、逆にキュウちゃんは20代後半なのだけれど、どうも学生な気がしてならない。

キュウちゃんがきちんと一人の人間として夕子ちゃんと向き合えるような人で
良かった。二人の関係は、とても好きだし、理想に近い。純粋。
一つ気になるなら、キュウちゃんの女性関係だけれど、何か、最後の方は
あんまり気にならないようになってきて、この人の性格なら、大丈夫かなと、
勝手に夕子側の立場から安心したりして。
何か、でも懐かしい香りのする本でした。個人的には夕子のお母さんが好きかな。
家族の話が結構盛り込まれていて、なんだか卒論を思い出して、
私が卒論で言いたかった事、こういう事だなっていう部分も結構あって、
でも同じ事が言いたいのに、やっぱりプロは表現力、描写が違う。
共感をよびやすく、そして、綺麗。

表紙もとても可愛くて、カバーは逆にかけたくないくらいでした。
しばらくは、余韻にひたっていたい。

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High and dry (はつ恋)

2006
Dec
26
うたかた/サンクチュアリ

吉本ばななさん。
どっちが好きだったかな。
どちらも現実味があまりないので、難しいな。
「うたかた」のお父さんは、結構キャラとして好きだったな。
勿論、あんな父親が自分の父親だったら大変なのだろうけれど。
お母さんも何か、母親なのに、ちょっと頼りない感じだったかな。
親は絶対的な存在であって欲しいから、自分が人魚だったらちょっと
不安な気もする。勿論、嵐であっても。でも皆、悪い人間ではないのだろうから
憎めないのだけれど。

好きだったのはどちらかと言えば、サンクチュアリかな。
悲しい物語りなのだけれど・・・。

友子と智明のプールの話や、高校の話は、何か好きだった。
懐かしいなぁ、と。
私は友子みたいな人物、存在では勿論なかったけれど、
中学校の時いつも何故か隣りか後ろか、席が近くなる男の子がいて、
結局席替えしても1年間ずっと彼の側の席だったという経験がある。
レッドソックスに行った松坂選手の高校時代にそっくりな人でした。
長身で、バレーをやっていたせいかいつも五分刈りで、
それでいて芸人のようにいつも笑いをとる人でした。
私達は塾も一緒だったし、とても仲が良かったけれど、学校以外で遊んだりは
した事がなかったし、それだけだった。
だから、この友子と智明とはまたちょっと違うのだけれど、でも面白い事が
あった時は、お互い共有し、時には授業中二人で怒られたり、一緒に先生に謝りに行ったり
つまらない授業もそんな毎日があったから何か楽しかった。

なーんて事を思い出したりして、馨の事は、正直そこまで気にならなかった。
友子は、高校の時、智明の事好きだったのだろうかね。

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うたかた/サンクチュアリ

2007
Jan
16
デッドエンドの思い出

またまた、よしもとばななさん。
私の周りからは、わりと評判が良かったので、読む事にしました。
短編集なので、全体の感想ではなく、私の心に残ったものだけ書く事にします。
私が好きだったのは「おかあさーん!」と「デッドエンドの思い出」かしら。
「おかあさーん!」は、両親との関係や境遇はあまり恵まれていなかったものの、
その他の人物は、とてもいいキャラクターだったと思う。
いいというか、私が好きだっただけかもしれないけれど。
主人公の松岡さんは特にいい。ゆうちゃんもいい。最後の方の文章が特に好きでした。
出会い方でその人の存在って善くも悪くもかわるものなのかもしれませんね。

「デッドエンドの思い出」も、何かやっぱり主人公が好きだったな。
高梨君みたいな人、私は残念に思う。でも、こういう人って結構いるような気がする。
罪悪感を感じているのが分かるので、何とも憎みきれないのだけれど。
それに引き換え、西山君は、とても頼もしい。下心がなく、ここまで色々と
考えてくれる人、とても信頼出来る人間に思う。

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デッドエンドの思い出

2007
Jan
17
ひな菊の人生

吉本ばなな。

やきそば食べたくなった。
この物語りは、他のものと比べると抽象的な感じがしました。
高春は謎だ。

儚いな。お母さんの所が本当に悲しい。
この本については、あまり言葉が浮かばない。
人の人生や命について考えさせられるのだけれど、
それ考えると何か、とても寂しくなるな。

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ひな菊の人生

2007
Jan
18
アルゼンチンババア

連チャンですみません。またもやよしもとばななさんです。

この本は映画化されるそうです。楽しみ。
インパクトのあるタイトルですが、内容はとても好きでした。
でも、何かこの本には、人の憎しみや怒りという感情がなさ過ぎて、
不思議な感じがしました。人の優しさとかが全面に出ていて
不快にはならないのだけれど、本当ならば、こんな風にはいかないだろう
という思いもあり、なんだか複雑。

父親の気持ちが理解出来るような、出来ないような、
みつこの気持ちが理解出来るような出来ないような、
ユリさんの気持ちが理解出来るような出来ないような・・・

でも、皆が納得しているならうまくいくという事と、
皆器がデカイ!

ひな菊と同様、奈良美智さんの絵がたくさん使われていて
個性的なあの女の子の絵が、何となくしっくりくる気がする。

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アルゼンチンババア

2007
Jan
23
哀しい予感

言うまでもなく、吉本ばななさんです。

読み終わっての感想。
「ああー、これいい。この物語り結構好き。」
でした。ドラマになりそうな感じでした。舞台化はしているみたいですね。
家族、死別、境遇、愛。この物語りには全部揃ってて、読むごとに
それらについて考えてしまう。
やっぱり、家族関係が混じる小説の方が個人的に好きです。
あくまでも、私の趣味の話しですが。何か切ないんです。

もうそろそろよしもとばななさんが好きと言ってもいいかな。
一冊読んで、好きというのは何か嫌だったので。
でも、これからもう少し、読み続けます。

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哀しい予感

2007
Feb
26
もう、家に帰ろう

写真集です。
モデルの田辺あゆみさんをカメラマンである旦那さんの藤代冥砂が撮った写真なのですが、
良かった。

日々の生活や言葉や偽りのない様子が、なんか素敵でした。
いいな、こんな夫婦。

説明書きにこんな風にあったのだけれど・・・

“藤代冥砂が最も多くシャッターを押したのは妻だった”

私の場合、ステラだろうな。

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もう、家に帰ろう

2007
Jun
19
TUGUMI(つぐみ)

最近、生活が逆転している私ですが、何とか元に戻したくて、
でも戻らなくて。ベッドで寝ようとするのですが、なかなか寝れなくて、
ここ数日そんな時に、本を読んでいます。

本を最近読めなかったので、何となく新鮮で嬉しくて。
で、そういえば、『TUGUMI』が読みかけだったと思い出し、読みました。

吉本ばななさんの中では、まずまず好きな物語りでした。
つぐみの性格は凄いけれど、何か憎めなくて、本当は純粋なんだろうなと。
ドラマ化とかになったら、誰が演じるのだろう。
綺麗で、華奢で、でも言葉遣いが、男で・・・。
想像が出来ない。

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TUGUMI(つぐみ)

2007
Jun
28
アムリタ 【上・下】

なんとなしに読みました。
よしもとばななのなかでは、少し長い小説でしたが、
相変わらず読みやすく楽しめました。いつもよしもとさんの
物語りに出てくる人は結構好きな人が多いのですが、今回は
少し微妙な感じがしました。竜一郎がいまいち好きになれない感じでした。
もう少し、意思が硬くて、しっかりした人なのかと思ったら
色々ルーズな部分もあって、う〜む。ただ、嘘はない人なのだろう
とは思いました。色んな問題を抱えた家族なのだけれど、
そこには一応愛があるから成り立っているのだろうと。
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アムリタ〈上〉

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アムリタ〈下〉

2007
Jul
28
白河夜船

吉本ばななさんの「夜」の3部作です。

単刀直入に言いますと、凄く良かったです。
「白河夜船」「夜と夜の旅人」「ある体験」と三つとも良かったですが、
やはり「白河夜船」が一番良かったかな・・・。
久しぶりにお気に入りだと思う本に出逢えたような気がします。

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白河夜船

2007
Aug
05
音楽

三島由紀夫の本が読んでみたくて、でも挫折する予感があって、
それで、結局読みやすいものをチョイスして読んでみました。

物語的には、何ともコメントしづらいけれど、確かに読みやすい本でした。
簡単に言うと、冷感症の女性がそれを精神科に通い、治す話なのですが、
ストーリーの割にはそんなに生々しい印象はありませんでした。
だから、すらりと最後まで読めました。

まぁ、特に好きでも嫌いでもないかな・・・。

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音楽 (新潮文庫 (み-3-17))

2007
Aug
07
ハチ公の最後の恋人

Amazonでは、ほとんどの人が五つ星をつけていたのですが、
そこまで気にならない物語りでした。かわった状況の物語りなので、
いまいち入り込めなかった。

細かい所では共感する部分もあるのだけれど・・・という感じ。
友達にこういう人がいたらどうするかな、とか思いながら読んでいました。

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ハチ公の最後の恋人

2007
Aug
16
とかげ

こちらも吉本ばななの短編集。

吉本ばななは短編集が多いですね。何だか、漫画を読んでいる錯覚に
捕われます。

白河夜船にまでは至らないけれど、でも結構好きでした。
珍しく、男性が語り手の話が何個かありました。

私は「とかげ」と「キムチの夢」が特に良かったと思いました。
「血と水」もわりと好きでしたが、この間読んだ「ハチ公の最後の恋人」の主人公と
宗教の部分とか育った環境に共通する部分が多くて、でも、何か違う部分もあって、
私は「血と水」の方が好きでした。「らせん」は興味深いけれど、
語り手が女だった場合も少し読んでみたいなと思いました。
最後の「大川端奇譚」は少し意外なストーリーでしたが、婚約者の男は
凄い器が大きいと感動しました。凄いな。何か、「キムチの夢」でのテーマと
共通する部分があると思うのですが、私には多分無理だな〜。
信じる事と許す事。これは結構難しい事です。
近くなればなるほど、これは難しくなるものなのではないでしょうかね。
人との距離のとり方は難しい。

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とかげ (新潮文庫)

2007
Aug
26
ハネムーン

まだまだ続く、吉本ばなな。
と、思いきや「ハネムーン」を読み終わり、次は違う人の本を
読んでいます。それはまた後ほど書こうと思います。

「ハネムーン」も結構変ったストーリーでした。
吉本ばななさんのストーリーに出てくるキャラクター、特に
主人公は、本当にあったら屈折した大人になりそうな環境に育った人が
多いのに、何故か殆どがいい性格なんですよね。
そこがちょっと現実的でないのだけれど小説だからと割り切ってしまえば、
気持ちよく読める。そこがいい所。

オリーブが死んでしまう所、犬を飼っている身としては、とても切なかった。
うちにいるのもテリアですから。

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ハネムーン (中公文庫)

2008
Jan
06
2008初読書

最近布団に入っても、あんまり寝れないので以前友達が絶賛していた
人間失格を夜な夜な読んでいたのですが、多分、選択を誤りました。
余計、寝れない・・・。太宰治は小学校の時の走れメロスくらいしか
読んだ事なかったので(教科書ね。多分全編ではない。)、勉強には
なりました。今更ですがね。でも、中学生の時とかに読んでも、多分共感とか
あんまり出来ないんじゃないかと思ったので、今読んで良かったです。
私は、体を動かす事しか能のない、悩みの少ない小・中学生でしたから。

是非、皆さんも眠れない時に手に取ってみて下さい・・・。

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人間失格

2008
Jun
05
『アーティスト集団C-DEPOT の キセキ』

C-DEPOTの本が発売されます。
C-DEPOTでは去年からebcとしての参加+受付の仕事をさせていただきましたが、
今回こちらの本のお手伝いもさせていただきました。
よろしかったら是非!
(下記、完全兄のブログのコピペですが。)

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C-DEPOTが歩んだ5年間の軌跡をまとめた書籍『アーティスト集団 C-DEPOTのキセキ』が
出版されます!EXHIBITION C-DEPOT 2008の会期中に販売しますので、
横浜赤レンガ倉庫にてお買い求めいただけます。

またこちら(C-DEPOT online
からも申し込みできますので、こちらもぜひご利用ください。
近日中にアマゾンや書店でも購入できるようになると思います。


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書籍『アーティスト集団C-DEPOT の キセキ』

価格 1600円

(コピー)
若手アーティスト集団C-DEPOTが歩んだ5年間をたどる書籍。
2002年、20代のアーティストが中心となり産声を上げた。絵画、立体、メディアアート、
映像など、異なるジャンルの表現者たちが一堂に集う。
Side Aでは5年間の実績と記録、アーティスト紹介など。
Side Bでは代表を務める金丸悠児が、運営にまつわるエピソードなどを綴る。

仕様 A5判 / 168ページ
発行日 2008年6月4日 初版発行
発行・編集人 本多隆彦
編集 C-DEPOT book プロジェクトチーム
装丁デザイン ebc
制作 金丸悠児 杉山治 安岡亜蘭 金丸遥
発行所 株式会社 ギャラリーステーション
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